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今日もコツコツ着付けの練習をしました。
「着物を着れるようになりたい」と決意しショッピングモール内にある着物屋さんで1枚1,000円の着物を買った日から4年が経ちました。
初めの1年は買って満足し、子どもの卒入学式でようやく自分で着れるようになったのにその後は全く着ない日が続いて今に至ります。
夏は暑くて着物はイヤだな~ 冬は寒いし着物コート持ってないし着物はイヤだな~と思いながら着物を眺めるだけの日々でしたが、またくる子供の卒入学の時期にきちんと自分で着物を着られるようにとまた着物に袖を通した訳です。
自分で着付けた着物はポリの小紋
練習用に着ると決めている着物は黒猫ちゃんが可愛いピンクの小紋です。
小紋というのは、着物全体に柄が入ったもので、主にカジュアル向けと言われており、洋服で例えるとTシャツにジーパンスタイルといったところでしょうか。
生地はポリエステルを使用しているので、汚れたら洗濯機で洗えるのが特徴です。
自分で着付けをするために練習し始めた方や、自分の着つけに自信がないな~と思っている着物なかまと気持ちを共有して何か対策のお手伝いが出来れば嬉しいです。
着付け初心者の私がぶち当たった問題
着付けは独学で学んできたから、時間はかかれど一通り着物を着られるようになり、形にはなっていると思うんです。(歩いたとたん帯がはらり…なんてことは絶対になくなりました)
ただ、着付けに慣れてきたからこそ見えてきた問題点もいくつかみつかりましたし、着物を勉強したからこそ気になるポイントと対処法が分かったのでまとめてみたいとおもいます。
問題点その①首のところが詰まっている
キレイに着付けが出来ている人の着姿を見て目に留まるのが、首の後ろの部分ではないですか?
少し背中が見えてうなじが綺麗で、着物姿って全身隠れて一見保守的なのに女性らしい部分がしっかり出ていて本当に素敵です。
この「首の後ろの部分」を「衣紋(えもん)」と呼び、首や背中が見えている状態を「衣紋を抜く」とよんでいます。
衣紋の抜き具合も好みがそれぞれあり、しっかり抜くと大人っぽい印象になりほどほどにすると清楚な感じに仕上がります。
だがしかし、全く抜かない…いや抜けてないのはイケてないわけです。
自分で着付けられるようになると多くの人が経験するだろう「衣紋ぬけない問題」着付けのどの段階で対策が必要なのでしょう?
問題点その②襟の白いところが隠れる
時間をかけて汗かきながらなんとか自分で着付けてルンルンなのも束の間、首元が詰まって襟の白い部分が隠れているというのもよくある問題。
私は現在この壁にぶち当たっていて、着物を着てお出かけ中も動くとすぐ襟が隠れちゃうものだから常に襟を触っています。
でもお出かけ中に着物をべたべた触るのも上品じゃないし着崩れに悩まずに着てたいものです。
襟の角度や白い部分(半襟)が見える範囲もそれぞれ好みですが(私はもっと白い部分が見えるようにしたい)鎖骨のくぼみが見えるまでの位置に半襟が来るようにして、着物と半襟の間は人差し指の第一関節分開くようにして徐々に間隔を狭くして肩あたりで隠れるのが上品な着こなしです。
着物の時は必ず襟が見えていないとバランスが悪くなってしまいますし着付けのルールですので、しっかり対策をしないといけません。
問題点その③腰のぐしゃぐしゃ
いつ着ても右腰の部分がピシッとならない
腰のぐしゃぐしゃは「おはしょり」とよばれています。
着物の裾から腰のあたりで織り込まれる部分で着物の着付けにおいて必要な部分になっていて、帯からだいたい人差し指1本分の着物が重なっている部分になります。
「おはしょりぐしゃぐしゃ問題」は反物からマイサイズで仕立てた着物で練習をしている方はそこまで悩まないのかもしれません。
家族のおさがりを着ていたり、S・M・Lサイズといった大雑把なサイズ感の着物で着付けをするとかなりの割合で悩むところだと思います。
参考にしてもらいたくて私の体系を公開すると、洋服はSサイズを着ており身長もおチビの部類に入るのでズボンは裾上げ必須です(笑)
そんな私が今回着付けに使っている着物はMサイズなので縦にも横にもゆったりサイズ。
洋服ならダボついて着れたもんじゃないけど、着物なら調節次第で着られてしまうのが最高なところ!
右腰のぐしゃぐしゃもちょっとしたポイントでピシッと決まりますよ!
問題点の対処法
- 衣紋を抜くときは一度襟が肩に乗るくらい抜こう
- 着物を羽織る前に「襦袢」という下着を着るのですが、ココで衣紋が決まります!
襦袢を着る時に衣紋をしっかり抜くことと腰ひもで胸の下を縛って襟の位置を固定させておくことが大切です。(呼吸が苦しくない程度に)
一度、襟が肩にしっかり乗るくらい背中の方へ下げてから、胸を包み込むように襟を横へスライドさせるように意識すると衣紋がキマりやすいです。
- コーリンベルトの位置が高すぎると襟詰まりの原因に!?
- 自分で着付ける時によく進められる人気アイテム「コーリンベルト」ですが、これが襟詰まりの原因になっています。
コーリンベルトを留める位置が高すぎると襟が詰まってきて半襟が隠れちゃうのでコーリンベルトを使う時は伊達締め・帯を巻くところで留めるようにしましょう。
コーリンベルトを使わない方は、着物の衿位置を決めたらすぐに腰ひもを胸の下で結び衿位置を固定がベストです。
私は、襟を固定する時は腰ひもを使っていますが、胴回りが紐だらけでなんかスマートじゃありません。スッキリ着付け&時短希望ならコーリンベルトがおすすめです。
価格:680円 |
- おはしょりは丁寧に整えて着物の中に入れ込む
- おはしょりを決めた後、縫い目や線を綺麗に合わせることを意識しながら、余った布を右腰側へ流していくと、おはしょりの下の方がピシッとしてくると思います。
そして、右腰に寄せられぐしゃっとなった布たちは着物の中へ押し込んじゃいましょう。
中がぐしゃぐしゃでも帯で隠れてしまえばOK!
おはしょりの境目になる右腰部分はつなぎ目がフラットであれば合格点だと思います(あくまで主観ですが)のでまずは右腰のつなぎ目をフラットにすることを意識しています。
まとめ
自分の着つけの練習を始めてようやく着れるところまでいけたのですが、どうしてもまだまだ着姿が綺麗でなくて課題は多くありました。
これでも着付けを始めてすぐの頃はもっとひどいもので、背中はダボダボだわ帯は解けるわで思い出すだけで泣けてくるほど。
日々練習と勉強を積み重ねれば必ず結果がでるのは筋トレやスポーツと同じですね。
この記事のまとめ
首の後ろ=衣紋が詰まるのは最初の襦袢の着付けの時がカギとなるので、襦袢を着る時にしっかり衣紋を抜いて腰ひも&伊達締めで固定しよう
襟が詰まって半襟が隠れてしまうのは襟の固定が弱いのが原因なので、正しい位置でコーリンベルトを利用して腰ひもで襟の位置を固定しよう
おはしょりの右腰の部分がぐしゃぐしゃっとなるときは着物の中にいれちゃおう
こんなに細かく問題点や対策を書き留めてみましたが、昭和や大正時代の着物しかなかった時代の着こなしを見てみるととても自由な感じでした。
この格好で子育ても農業もしていたくらいなので、今の時代だって着物はもっと自由でいいのでは!?
という気持ちもあります。
「着物警察」」なんて言葉が流行ったり雑誌やテレビの女優さんと比べちゃうと(あの方々はプロが着付けているのですが)どうしても自信を無くしちゃいがちですよね?
でもそれで着物をタンスにしまっちゃったり手放してしまうのはとってももったいない!
まずは自分で着付けをした着物姿を見て、家事をしてみませんか?
まずは一緒に着物を着た自分の姿に慣れることから始めてみましょう。