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「卒業式」や「入学式」のセレモニーごとの装いについてのお話。
卒入学式に向けてお子さんの衣装は早い時期から決めちゃうんですが、親である私たちの服って後回しになっちゃいがち。
前のと同じでいいやと思いがちですが、セレモニースーツは年々トレンドが変わって入学式の時には良かったスタイルでも卒業式の頃にはちょっとオシャレ感が出ないというか「なんか違う気がする」と新しいのが欲しくなっちゃいませんか？
数年前のセレモニースーツでもオシャレな方が見ると違いに気付かれちゃうだろうだろうな。
ママ達が集まる場面ではオシャレでいたい。
- トレンド関係なし
- 他の人とかぶらず個性をだせる
- 式の雰囲気に華を添えられる
この3つの要素を持っているのが和装「着物」ですよ。
卒業式・入学式で毎回スーツを買うのが面倒でどうしようか迷っている方、着物に興味はあれど何を着たら良い基ものらずタンスにしまったままになっている方が「今回の卒業式・入学式は着物を着てみよう」という気持ちになるきっかけになると嬉しいです。
着物を着るきっかけをくれた人生の先輩
私は着物と縁のなかった時期は卒業式も入学式も紺色のパンツスーツで統一していました。
入学式の装いとしては暗い印象になりますが、間違った服装ではないかとオシャレより費用を考えていました。
細々と着物への興味関心を持ちつつ着付けには勇気が出なかったある日、義母と祖母から着物を譲り受けることに。
義母から頂いた黄色の訪問着と金糸入りの名古屋帯は「結婚式や子供の入学式はこれ着ていたんだよ」とお話を聞かせてもらいとても大切に保管されていました。
祖母がくれたのは背中に紋が入った濃紫の色無地に金銀豪華な袋帯。
人生の先輩から譲り受けた着物の美しさに見とれるとともに「これは着るっきゃない！」と着付け練習の火が着いたわけです。
セレモニーに適した着物と帯
私の持っている着物はセレモニー向きなの？
卒業式や入学式へはどんな着物で行けばいいのかが分かりませんよね？
個性を出したいといってもTPOは守るべきでしょうし、着物を面倒と思う理由もこういったルールの厳しさだと思っています。
しかし、着物について勉強していくと案外分かりやすくて許容範囲が広いことがわかりました。
- 卒業式・入学式に適した着物ってどんなの？
- 卒業式と入学式は同じ着物でも良いの？
- 着物に合わせる帯は決まりがあるの？
着物初心者の私が感じが3つの疑問について調べて、私なりに行きついた考え方についてお話したいと思います。
卒業式に適した着物と帯
卒業式に適した着物と帯について一言にまとめたのがこちらです。
格式が高すぎずカジュアルすぎないところから、卒業式には「準礼装」の訪問着・附下げ・色無地（一つ紋）・江戸小紋が向いています。
～中略～
卒業式には格調高い袋帯で二重太鼓を結ぶのがおすすめ。
名古屋帯も金糸および銀糸で織られていれば袋帯と同格とされています。引用元：着物着方教室 いち瑠
ここはグーグル先生に聞けばすぐわかることですが、問題は手持ちの着物がどんなやつか分からないというところ。
訪問着と付け下げは区別しにくいですよね。
私は着物をくれた祖母や義母が書いてくれていたのでそれを見て何となく区別がつくようになりました。
細かい区別は着物を買ったお店や頂いた方へ聞くのが一番ですが、時代が変わり着物へのハードルも下がりつつあり、細かいことを指摘する「着物警察」も少なくなってきたのであまり肩ひじ張らずお～きく区別していく感じで良いと個人的には思っています。
洋装でも時代とともにスタイルも変化していますしね☆
この記事に出会ったあなたも「そ～だよね！着物も洋服のようにもう少し自由でいいよね！」と思ってくれていたら、着物初心者である私の見分け方を参考にしてみてください。
訪問着→肩・袖・裾に柄があり裾が豪華
付け下げ→肩・袖・裾にポツンポツンと柄がある
江戸小紋→無地に見えるがよーく見ると全体に柄がある
私が卒業式用の着物と帯の組み合わせはこの3つです。
背中にマーク（紋）がついた無地の着物に金や銀色のキラキラした帯を組み合わせています。
実際こちらの着物で卒業式に参列しましたが、洋装の方と色味が近いので悪目立ちしている感じはなかったと感じています。
それでいて豪華な帯や立ち居振る舞いで（足が組めない・自然と姿勢がよくなる）「きちんと感」はでたと思っています。
お子さんが通っている学校や幼稚園にもよりますが、私が体感した着物着用率は1％というところでした。
道行く人達も着物を着ているだけですごいって感じなのか着物の種類や着付けに関していう人は全くいませんでした！
私の祖母は着物に厳しいので「黒羽織があれば」や「襟の出し具合」など言われそうですが・・・(笑)
卒業式の主役はあくまで子ども達なので参列者は控えめな色柄を選びましょう
入学式に適した着物と帯
入学式も着物の基本的なセオリーは変わりません。
色味次第では卒業式と同じものを着ても問題ないので洋装と同じですね。
着物に花が描かれていたら咲く季節を確認してみましょう。
花の季節感を意識出来れば「粋」ですよ。
しかし、せっかく1か月おきに着物を着られる滅多にない機会！！
違う着物を着たくなりませんか？
私は卒業式が濃紫の色無地だったので、入学式は春らしい訪問着にしています。
義母から譲り受けたもので帯もセットで頂いて、「入学式や結婚式はこれを着た」というエピソードも聞かせてもらい「入学式はこれで間違いないんだな」ということが分かったので判断に迷わず楽でしたよ。
淡い黄色地に華の一部には金のビーズで装飾されていて豪華な感じを出しつつ紫の花がピリッと締めてくれてとても気に入っています。
入学式において主役はもちろん子ども達ですが、春の祝いの席ですから卒業式の時より明るい色味の豪華な着物を着ると場の雰囲気も華やかになりますし子ども達にも「特別な感じ」が伝わるんじゃないかと思います。
卒入学式で先生が袴を着ていると子どもながらに特別感がありましたよね
新しい門出へ進む子供たちへ「おめでとう」の気持ちをそっと着物に込めて、その場に華を添えてみましょう。
まとめ
- 卒入学式の着物で迷ったら「色無地」
- 付け下げ・訪問着もOKだから肩・袖・裾に柄があるものを選ぼう
- 帯は金・銀の糸をあしらった帯を選ぼう
（名古屋帯・袋帯で結び方が少し違うので長さは要チェック） - 季節の花や縁起物の柄などを意識できると「粋」
着物を着てお出かけする機会が少ないものですが、卒入学式は着物デビューにとっても良いきっかけですよ。
色無地や訪問着は嫁入り道具として誂えたり譲ってもらったりでおばあちゃんの家のタンスに眠っていることも多い着物なので人生の先輩に訪ねてみると譲って貰えることもあるかもしれませんよ☆